自分の気持ちがわからない

ちょっとだけ占いの話。

占星術には色んな見方があって、太陽星座、月星座、水星星座等、それぞれどういう場面でその星座の性格が出てくるかが違ってくる。一般的に雑誌やテレビで見る星座は太陽星座のことで、ざっくりいうと生き様を表しているらしい。そして元々持っていて無意識に出てしまう性格を表すのが月星座。（ホロスコープ調べると面白いから、興味があったらやってみてね）

ちなみに私の月星座は乙女座。無意識に出てしまう性格として「いい子になりすぎる」というのがある。

自分で言うのもあれだけど、私は本当に今まで「真面目ないい子」として生きてきたと思う。妹の面倒を見ると親に喜ばれたし、勉強を頑張れば愛してもらえると思って生きてきた。多少親の言うことに納得がいかなくても「親の言うことだから」「今この人は体調が悪くて思わず口から出てしまっただけだから」「私にも非があるから」と何かと理由をつけて我慢するのが習慣になっていた。

その27年間の蓄積が、今になって爆発したんだと思う。父親のちょっとした一言を発端に、もう二度と両親と話をしたくないと伝えてしまった。言えばすっきりするかと思ったが、今でも腹の奥にめらめらとした怒りが残っている。私が苦しんだ同じ分だけ苦しめばいい。

「だめなお父さんをゆるしてください」

父親の謝罪の一文。この人のこういうところも癪に触る。いつも「自分はできないから」「わからないから」「知らないから」と逃げて母親や子どもに頼るところ。「ゆるして」欲しいなんて、今まで私はずっと許してきたつもりだけど、まだ許され足りないということ？　私は一生あなたたちの「いい子」として生きて、ケアし続けなければならないということ？　責めようと思えばいくらでも責められるのに、そうしない自分にもモヤモヤする。

言いすぎて家族が崩壊したらどうしよう、この人たちが傷ついて体調を崩してしまったらどうしよう、父親はこの前親を亡くしたばっかりなのに子どもにまで見捨てられたら可哀想、一応今まで育ててもらったのに、休んでる間お金まで出してもらったのに。結局私は自分で「いい子」であることを選んでいる。

私みたいなタイプの人に対するアドバイスとして「自分の人生を生きる」とか「もっとわがままになる」とかがあるけど、私たちにとってはそれがいちばん難しい。求められる自分とそれに反発する自分の声が頭の中を行ったり来たりして、本当の自分の声が隠れてしまう。人の顔色はうかがえても、自分の気持ちは見つからない。

本当はこの休職期間、自分の気持ち探しをするべきだったのに、見つからないまま4月が終わろうとしている。新年度が始まって、世間はどんどん前に進んでいるのに、私はいつまでも足踏みを続けている。