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雑談しようよ

【体験記】精神障害3級、障害年金はもらえるのかーうつ病診断から申請まで

2021年10月、うつ病と診断され仕事を休職した。

そこから半年後、休職期間満了となり退職せざるを得なくなった。

突然の無職。

仕事をする元気も、就活する元気もまだ戻ってはいない。しがみついていた梯子を急にはずされたような気持ちになった。そんな私が辿り着いたのが、障害年金だった。

2022年12月現在、まだ申請中で交付認定されるかどうかもわからない状況だが、過去の私と同じ状況の人の救いになればと思い、記録に残しておく。

 

まず、障害年金がもらえる病気の診断が下りたところから振り返る。

 

1.とりあえず最寄りの年金事務所に相談に行く

病状が良くならず、社会復帰できないと分かった時点でしておきたいのがこれ。とりあえず年金事務所に相談に行く。

うつがひどい時、自分でネットで調べても文章が頭に入ってこないので理解できない。うつはそういう病気だから。年金の受給資格は細かい要件も多くて、結局自分は当てはまるのか当てはまらないのか判断がつかない。

そこで私は最寄りの年金事務所に行って直接聞くことにした。年金事務所には社労士さんがいるので、詳しい話はそこで聞くことができる(無料)。

ここで注意したいのが、年金事務所に相談に行けるのは電話で予約して最短で3週間後くらい。私は5月末に電話して、相談に行けたのが6月末だった。長すぎ。最初の相談は書類とかいらないから予約だけでも先にしたほうがいい。

 

2.自分が認定要件に当てはまっているか確認してもらう

初回の相談に行ったら、基礎年金番号をもとに社労士さんが厚生年金の支払い状況や障害認定の条件に当てはまっているか確認してくれる。

私の場合、認定日請求になるのか事後請求になるのか、あるいはどちらも当てはまらないのかが問題だった。

認定日請求→初診日から1年半後あるいは症状が固定した日に請求

事後重症請求→障害認定日には軽症だったものが、その後障害に該当するまでに悪化した場合の請求

私は過去に適応障害の診断を受けており、その延長線上でうつ病になったのだとしたら初診日が変わってくる。すなわち、認定日請求の条件には当てはまらなくなるのだ。

もし、過去に現在の症状と繋がる病気を持っていたとしたら、この辺りはきちんと社労士さんに確認したほうがいい。どこに書類を請求するかも変わってくるからね。

 

3.各病院に書類の作成を依頼する

社労士さんが申請に必要な書類を教えてくれるので、その指示通りに書類の作成を進める。

主に作成しなければいい気ないのは以下の3つないし4つ。

病院に依頼したもの

・診断書

・(初診と現在で病院が違う場合)受診状況証明書

自分で書くもの

・年金申請書

・病歴・就労状況申立書

 

などがある。

ここでも注意なのが、年金申請用の診断書は書いてもらうのにめちゃめちゃ時間がかかる。私の場合は2ヶ月かかった。初診の病院と現在通っている病院が違う場合は受診状況証明書が診断書とは別に必要なのだが、診断書はこれをもとにして書かれるので更に時間がかかった。

とりあえず年金事務所に行ったら、

①初診の病院に連絡・受診状況証明書を書いてもらう(2週間くらいかかる)

②受診状況証明書のコピーを持って現在の病院へ行く。診断書を依頼(2ヶ月くらいかかる)

③診断書と並行して、あるいは出来上がってから自分で病歴・就労状況申立書を書く。

という流れになる。診断書作成で2ヶ月半はかかることを頭に入れておいてほしい。

 

4.年金事務所へ申請に行く

書類が全て揃ったら年金事務所へ申請の手続きに行く。この時も相談予約と同様、電話から訪問まで3週間くらいかかることを見越しておいたほうがいい。書類が全て揃ってから予約をしてもいいが、最短で申請したいのであれば、書類が揃うであろう日付を計算して予約をしないといけない。

申請当日は窓口で書類に不備がないかを確認される。ここで不備に気づいてもらえればその場で修正できるので気にしなくていい。申請後に不備が見つかった場合、書き直しなどに時間がかかって更に認定が遅れる場合があるので、できるだけ申請前に抜け漏れがないかチェックすること。

 

 

以上がざっくりとした障害診断〜年金申請までの流れ。

注目しておきたいのは、何度もいうが一つ一つの手順にものすごく時間がかること。

年金の相談予約までに3週間〜1ヶ月

診断書完成までに2ヶ月半

申請のための年金事務所訪問まで3週間

これだけで約4ヶ月かかっている。そして更に、申請から認定まで3ヶ月、そこから更に支給まで2〜3ヶ月かかるという。初回の相談から実際にお金が手に入るまで10ヶ月程度かかるのだ。

だからとにかく、障害年金がもらえそうだと思う人はすぐに相談だけでも行ってほしい。カツカツになってどうにもならなくなった時では意味がないから。

 

 

また、この記事では流れだけを簡単に書いたが、病院に診断書を依頼したり、自分で書類を書いたりするのは、うつ病の頭では意外としんどかった。

特に私は病院を何回か転院しているので、初診にあたる病院はどこか探さないといけなかったり、その病院が遠方だったので診断書のやりとりに苦労したりと、本来なら必要ない手間も挟まれた。過去の病歴を自分で書き起こすのにも苦労する。

私は全て自分で用意したが、もしお金に余裕がある場合や「自分には無理」という場合は社労士さんに依頼したほうが確実だろうと思う。

 

 

老齢年金がもらえないかもしれない今の若い世代が確実に年金を取り戻せるのが障害年金だと思う。「積極的に障害になろう!」とは口が裂けても言えないが、もし条件に当てはまるのならもらわない手はない。

 

まだ申請中で交付されるかどうか、2級になるか3級になるかもわからない今、ただ未来の私が楽に過ごせていることを、そして今これを読んでいるあなたの救いになることを祈っている。

 

(認定通知〜交付まではその時に追記する予定です)